最近の不調① 起立性調節障害
こんにちは、小田原市栄町 RS鍼灸整体院の高田です。
本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
最近はなかなかブログの更新が出来ていませんでした。。
これからまた少しずつ、しっかり更新していきたいと思います!
最近は夜も涼しくなり、肌寒い日も増えてきました。
季節の変わり目でもあり、体調などに変化を感じる方も増えてくる時期です。
更新出来ていなかった8月9月、色んな症状の方々が来院されました。
スポーツ障害や慢性痛、腱鞘炎、ストレス障害、不眠、尿もれ、内臓疾患など、様々な症状に対応させていただきました。
その中でも特に、自律神経系が影響し不調を起こしている方が大勢いらっしゃいました。
改善した例も交えながら、多かった症状についてそれぞれ分けて書いていきたいと思います。
今回は、夏休みだった事もあり起立性調節障害でお悩みの学生さんが多かったので
それについて書いていきたいと思います。
以前にも軽く触れたことのある起立性調節障害。
立ちくらみや疲れやすさ、朝起きられない、午前中は調子が悪い、長時間立っていられない、
などの症状がでるものです。
これは自律神経が役割を担っている、血管などの循環器系の調節がうまく行かなくなることで起こります。
立ち上がった時に血圧が下がりすぎてしまったり、心拍数が上がり過ぎてしまったり、それぞれ調節に時間がかかり過ぎてしまい
ひどい場合だと、立ち上がるといきなり失神してしまう事もあります。
他にも様々な症状がみられますが
典型的な症状として、立ちくらみ、ひどい倦怠感、長時間立っていられないなどがあげられます。
起立性調節障害は自律神経疾患ですが自律神経は心との関係が強いため、身体的な要因だけでなく精神的、環境的な要因も関わって起こると考えられています。
本人は辛い症状で苦しんでいるのですが、周りからは怠けている、やる気がないと思われてしまい、なかなか理解してもらえない事がストレスとなり、なかなか症状の改善に繋がらない場合も多くあります。
元気な健常な子どもでも軽度な症状を自覚することはありますが
生活に支障をきたしている場合にはもちろん、診察を受ける必要があります。
起立性調節障害には、主に4つのタイプが存在すると言われています。
⑴起立すると血圧が低下し回復に時間がかかる
→立ちくらみやめまい、立ち上がった時に気分が悪くなるなど
⑵起立すると心拍数が上昇したままになる(血圧は問題なし)
→動機や息切れなど
⑶起立すると急激な血圧低下を伴いいきなり失神する
→立ち上がった時に気分が悪くなり、そのまま失神してしまいます
⑷起立を続けていると徐々に血圧が低下して失神する
→⑶と同じ。徐々に起こる
⑴と⑵が多く、⑶と⑷は少ない傾向にありますが、⑴と⑵の延長で⑶を引き起こす事が多く、当院でもこのタイプに当てはまる方が多かったです。
⑶と⑷は失神を起こすので怖いですが、⑴と⑵も起立した時の症状だけでなく、体のだるさや頭痛、活動できないなどの症状を同時に感じていることがほとんどなので、かなり辛いです。
⑴と⑵のタイプが多かったのですが
来院された皆さん、ほとんどの方が首の緊張がすごいという共通点がありました。
中でも特に首前部の緊張です。
首の前には血圧をコントロールするセンサーのような働きをするものがあるのですが
そこが筋肉の緊張により圧迫を受けているため、血圧の調整がうまく出来なくなっていると考えられます。
自律神経の乱れを改善させることが重要なのですが、中にはそこの緊張を緩めるだけでも立ちくらみやめまいの症状が大きく改善されることもありました。
体を整える事もとても重要ですが、ご自身でも注意することで症状をコントロールできるポイントがいくつかあり、そちらをお伝えして取り組んでもらうことでスムーズに改善される方もいらっしゃいました。
ポイントは以下の3つです。
①水分をしっかりとる
起立性調節障害では血液量も低下しているため、血液量を増やすためにしっかりと水分を摂ること心がけます。また、話を聞いているとジュースばかり飲んでいる子が多かったのが印象的でした。糖分の摂りすぎも体に悪影響になるので控えること。急に水分だけが増えてもよくないので、それに合わせて塩分を摂る事も大切です。
②日中は横にならない
自律神経は私たちが活動しやすいように様々な状態を調節してくれています。しかし、同じ状態が続くとその調節ばかりするようになってしまいます。起床後もひどいだるさのせいでゴロゴロと横になっていると、そのゴロゴロした状態に合うように調節をするようになるため、余計に起立しにくくなってしまいます。これでは悪循環になってしまうので、日中はなるべく体を横にしないように心がけます。立っている必要はありませんので、座って過ごすなど、少しでも頭が心臓よりも高い位置を維持することで上に血液を起こる為の調整を体が忘れないようにしてあげることが大切です。
③立ち上がる時はゆっくり動く
起立性調節障害では立ち上がる時の体の調節が苦手なので、立つときには急に立ち上がらずにゆっくり立ち上がるように気をつけます。頭が急に上がりすぎるのもよくないので頭を最後にあげるように意識してあげる事も大切です。また、長時間の起立は下半身に血液が溜まってしまい、頭に血液が届きにくくなってしまいますので、長時間の起立は無理せず避けるようにします。
これらのポイントを意識してみると、自身でも症状の緩和やコントロールに繋がりますので、ぜひ出来ることから取り組むようにしてみて下さい。
ストレスの影響をコントロールする事も非常に大切ですが、これは周囲の協力が不可欠です。
症状が辛くて学校にいけなかったり、活動することがしんどいのは、本人が一番辛く感じています。
決して怠けている訳ではないので、
午後からなら動けたり、時間をかければ起床できることなどをプラスに捉えるようにして心の負担を軽減させてあげるように、苦痛を理解し頑張っている事を評価してあげることが大切です。
長くなりましたので、今回はこのあたりにしておこうと思います。
細かいポイントはまだありますが、大切なポイントをまとめてみました。
少しでも困っている方に伝わればと思います。
次回は不眠についてお伝えしたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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